「山のトイレ」マナー違反が横行し、民度の低下を嘆く声「水を流すレバーを破壊」「トイレットペーパー盗む」

「山のトイレ」マナー違反が横行し、民度の低下を嘆く声「水を流すレバーを破壊」「トイレットペーパー盗む」

国土の約7割が山地や丘陵地とされる日本。山の豊かさは海の豊かさにもつながり、さまざまな保全の取り組みが必要だ。その一つとして、登山でのマナー向上も山を守るために不可欠だが課題も多いという。3月下旬、大阪府山岳連盟が大阪・奈良の府県境の金剛山(1125メートル)で行った「清掃登山」に参加し、現状を探った。

山頂付近を歩くとトイレがあった。実は利用マナーが問題となっている。

トイレのマナーは他地域でも問題となっている。兵庫県内のあるハイキングコース近くにある寺は、約15年前に新しいトイレを設置。ハイキング利用者が使えるよう、善意で設置した。寺の関係者によると、檀家(だんか)の女性が「新しいトイレならきれいに使ってくれる」と寄付した。

ところが期待は裏切られる。トイレを汚してもそのまま。トイレットペーパーが持ち去られたり、便器の水を流すボタンを壊したりして水が流れ続けたこともあったという。再三、注意喚起してきたが、人手も限られることから昨年秋に閉鎖を決めた。

閉鎖後も登山者とみられる人物から「なぜ閉鎖したのか」とクレームを受けることもあった。寺の関係者は「非常に残念。なぜこういう結果になったのか、考えてほしい」と話す。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7cb84672d3b512803c21b209e4e26d246349f1d

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